「最後にリュート君」

古奈美は、ズイと顔を近付けてきた。

「アクアク団を倒し、この天神地区に恒久平和を齎すのが武装天使の役目ですが、私達武装天使の存在はあくまで秘密です。決して私が武装天使である事は、口外しないで下さい」

凄む古奈美。

「ばらせば、天界法第158025583条により、リュート君は口封じの為にヤドクガエルに姿を変えられてしまいますから」

ヤドクガエル…。

「え…第何条だって?」

「35745891条です」

さっきと数字違うがな。

まぁとにかく、武装天使との愉快で理解不能な一時を終え。

「他にも困った事があれば、何でも相談して下さいね」

それでも天使のような微笑みに見送られ、リュートは古奈美の部屋を後にした。