「おー、アマリリスじゃん」

子供と戯れていたアマリリスを見つけ、同年代の少年達も彼女に近付いてくる。

「何か楽しそうだな、何かあった?」

「皆まで何ですの?何でもないですわ」

言う割に、さも聞いてくれと言わんばかりに思わせぶりなアマリリス。

嬉しい事は隠せないタイプと見た。

「何でもないって事はないだろー?」

少年の1人が、フレンドリーにアマリリスの尻をポンと叩く。

いや、叩こうとした。

ハレンチ族のアマリリスの事だ。

この程度のスキンシップは日常茶飯事だ。

怒るような事はない。

だもんで、少年もいつもの感覚で、軽く、軽~くポンと。

叩こうとする。

手を上げて、そのモーションに入ろうとする。

した途端。