「ん…」
先に目を覚ましたのは、ティグルの方だった。
覚醒したのは夜半過ぎ。
蒲公英も古奈美も、みんな寝静まっている時間帯。
「あ、ティ、ティグル様!」
アマリリスだけが、ティグルの傍らに付き添っていた。
「やあアマリリス。おはよう」
「お、お体はっ、お体の方はっ」
「ん、大丈夫…どのくらい寝てた?」
「大会終了から丸二日ほど…」
アマリリスの言葉に、ティグルは額に手を当てた。
「メメントモリを放ったシオンお祖父さんは、一ヶ月寝込んだっていうから、丸二日ならいい方かな…」
「ですが!」
アマリリスは身を乗り出す。
「ティグル様も、短期間に精霊女王召喚を二度も行使するという無茶をなさっています。どうかご自愛をっ!」
「わかった、わかったから」
ティグルは苦笑いした。
「そんな身を乗り出して、顔近付けないでよ」
「あ…」
彼女は狼狽しながら、元の位置に戻った。
「も、申し訳ありません。御無礼を…」
先に目を覚ましたのは、ティグルの方だった。
覚醒したのは夜半過ぎ。
蒲公英も古奈美も、みんな寝静まっている時間帯。
「あ、ティ、ティグル様!」
アマリリスだけが、ティグルの傍らに付き添っていた。
「やあアマリリス。おはよう」
「お、お体はっ、お体の方はっ」
「ん、大丈夫…どのくらい寝てた?」
「大会終了から丸二日ほど…」
アマリリスの言葉に、ティグルは額に手を当てた。
「メメントモリを放ったシオンお祖父さんは、一ヶ月寝込んだっていうから、丸二日ならいい方かな…」
「ですが!」
アマリリスは身を乗り出す。
「ティグル様も、短期間に精霊女王召喚を二度も行使するという無茶をなさっています。どうかご自愛をっ!」
「わかった、わかったから」
ティグルは苦笑いした。
「そんな身を乗り出して、顔近付けないでよ」
「あ…」
彼女は狼狽しながら、元の位置に戻った。
「も、申し訳ありません。御無礼を…」


