斬撃!

横薙ぎの大典太を、佐助は毒狼を縦に構える事で受け止めた。

ギリギリと、刃同士が鳴く。

「いやはや…ごめんなさい佐助君。不意打ちとか」

「不意打ちも立派な戦術、お気になさらず」

鍔迫り合いしながら、佐助と沖田は顔を突き合わせる。

「試合開始からここまで、ずっと共闘…佐助君は隙がなくて、苦労しました」

「危うく最後まで仕掛けて来ぬのかと、油断する所でした…沖田殿も人が悪い」

縦に構えた毒狼を。

「せいっ!」

佐助は斬り上げに変化させる!

大典太を弾かれ、体勢を崩す沖田。

しかし、続け様の斬り下ろしを確実に回避し、彼は佐助との距離をとった。