立ち上がる二刀使い。

「棄権してくる」

「お、おいおい、いいのかよ」

リュートの言葉を背に受けながら、二刀使いは迷わず歩いた。

「最強など興味はない。姫様に、好い男が付いた。それだけで、今日は実によい日だった」