言葉通り、ダンドリッジは勢いよく駆け出した!

鋼線に絡め取られたままの左腕が、あまりにも簡単に切断される!

鋼線の蜘蛛の巣による切り傷も、意に介さない。

「なっ!」

驚愕する優男。

腕1本捨てた事で、拳銃の射程距離に到達する。

優男に向け、ダンドリッジは右手に握ったクライムのトリガーを引く!

2発3発と命中するカスール弾。

優男が何処の惑星のどんな種族かは知らないが、これだけ喰らって立っていられる道理はなかった。

「腕を切断されるから棄権するだのと」

ダンドリッジは、切断された自身の左腕を拾い上げ、傷口に押し付ける。

瞬時に再生し、繋がる左腕。

「貴様の物差しで俺を測ってもらっては迷惑だ」

倒れた優男に背を向け、ダンドリッジは次なる獲物を求めて歩き出す。