試合開始から30分経過。

参加選手は半分になった。

この頃になると、序盤の乱戦から、1対1の戦闘が散見されるようになる。

本当に強い者は、無闇やたらに仕掛けたりしない。

戦局を見極め、雑魚同士をぶつけて数を減らし、自身の体力と切り札を温存する。

少し考えれば分かる。

この大会は、サバイバルなのだ。

知略がなければ生き残れない。

その結果、現時点まで残っているのが彼らだった。

いよいよ本格的に動き出す。

残った選手の実力を見極め、力量の低い者に仕掛けていく。

そうやって淘汰していくのだ。

弱肉強食の世界。

自然界と同じだった。