「こんな邪魔が多いんじゃ、リュー君と遊べないね」

衣服の埃を払いながら、長屋の外に出てくるティグル。

「おう、もうちょっと数が減ってから勝負しようぜ」

リュートもまた、ティグルの言葉に頷く。

「仕方ないなあ、分かったよ」

レーヴァテインを鞘に納め、ダガーを持ち替えながらティグルは了承した。

他の連中など、レーヴァテインでなくとも十分と判断したのか。

「僕ともう一回当たるまで、負けたら駄目だよ?」

ティグルは弾むような足取りで、大乱戦の中へと飛び込んでいった。