さて、飛行船の眼下。

激しい戦いが繰り広げられる城下町。

短刀二刀を手に迫ってくる妻折笠に道中合羽の渡世人風の剣客を。

「ふっ!」

佐助が一息で、擦れ違い様に斬る!

鮮やかな胴薙ぎ。

「毒狼の鞘内に仕込んだ毒は、麻痺性のものにしてある。傷口から毒が回っても死ぬ事はない故、安心召されよ」

そう言って、佐助は倒れゆく敵を一瞥もせずに次の相手へと向かった。

乱戦の最中、沖田と遭遇する。

視線を交錯させる2人。

しかし。

「っ」

沖田は佐助とは戦う事なく、また抜刀もせず、左から迫ってくる敵の刺突を回避、左手で相手の手を摑みつつ、右からの敵の刀を奪って斬り倒す!

その間、佐助は沖田の拘束から逃れた直後の敵を、横合いから斬り伏せた。