斬りかかってくる士族。

ダンドリッジはパニッシュメントで刀を受け、その腹にクライムの銃口を押し付けてトリガーを引く。

吹っ飛ぶ士族。

その勢いで5人6人を薙ぎ倒す。

「ヒノモトはまだ火縄銃か?せいぜい回転式拳銃がやっとという所だろう。カスール弾だのと言っても理解できんだろうがな」

ニヤリと笑うダンドリッジ。

「俺の弾丸は、『絶対死なない呪い』を施した特別製だ。武士道とは死ぬ事と見つけたり、だったか?」

その2つの銃口を、軍勢に向ける。

「天神学園はスパルタでな、死ぬの殺すのが格好のいい事だと思っている奴には手厳しい…かかって来い。死ぬ事が美学だと思っている奴」

圧倒的な死の気配を纏いながら、決して誰も殺さぬ吸血鬼は、インバネスコートを風にはためかせた。

「俺が死ぬほどの痛みと苦しみだけは味わわせてやる」