「まぁ、そう言わないで」

リプニーは微笑む。

「私のお部屋で紅茶でもどうかしら?先日アマリリスちゃんから、美味しい御茶菓子も貰ったのよ。紅茶と一緒にどう?」

「……」

茶菓子は悪くない。

粗暴そうな外見だが、甘いものは割と好きだ。

リュートは二つ返事でリプニーの部屋について行く。

リプニー付きの侍女達がお茶の準備をしてくれる中、2人は座って待つ。

女性らしい華やかな装飾の施されたリプニーの部屋。

その壁に、彼女愛用の携行砲が掛けられている。

「リプニーばばあは、アレ、地球で修行したんだっけか?」

「ええ、そうよ。インフィニティセクターっていう、地球の要人警護の組織でね」

口汚いリュートの言葉にも怒る事なく、穏やかに微笑むリプニー。