「お言葉ですけど」

ベルが言葉を差し挟む。

「私は難しい事は分かりませんけど…大久保さんのそのお考えで、実際に危険に晒されるのは古奈美ちゃんで、実際に手を汚すのは沖田君ですよね?」

「…失礼だが、君達は?」

大久保は問い掛ける。

「天神学園での古奈美ちゃん達のクラスメイトの橘 ベルです。こっちは担任のダンドリッジ・タチバナ」

大久保を前にしても怯む事なく、ベルとダンドリッジは堂々と名乗る。

「……」

大久保は静かに微笑んだ。

「古奈美姫、よい御学友を見つけられましたね…」

「はい」

古奈美は頷く。

「彼女は…彼女達は、かけがえのない仲間です」