世間話に見せかけた情報収集を終え。

「それじゃあお婆さん、御馳走様でした」

古奈美が代金を払い、一行は茶屋を後にする。

「…どうしたものですかね」

歩きながら呟く沖田。

「穢土から佐津間か…どうやら俺達の惑星の、東京鹿児島間ほどの距離はあるらしい。徒歩では何日かかるか分からん」

呆れたように言うダンドリッジ。

「ここに来るまでに、瓦版で見たんですけど…」

浮かない顔で古奈美が言う。

「政府は、新しく配備した警視庁剣客警官隊を投入しているそうです。戊辰大戦の生き残りの政府軍関係者から選りすぐった剣客だそうです」