元一味の仲間達の説得も加わり、ヴラドは何とか矛を収めた。

未熟な人間に虚を突かれたのは、ルナの落ち度。

ならば蛮がルナをどうしようと、文句は言えない。

青くなったり赤くなったりする蛮に、婿入りという条件付きで、ヴラドはルナを託す事を了承する。

だが同時にこうも言った。

『碌な子をなす事にはならんぞ』

こうして蛮はルナの婿養子となるのだが、生まれてきたのがアレなソレな辺り、ヴラドの予言は的外れでもない。

流石お父様。