何処までも有頂天、果てしなく増長。

やりたい放題で王様気取りのダンドリッジは。

「む!」

普段感じる事のない、全身を貫くような殺気に振り返る。

立ち昇る黒いオーラ、黒一色の中で爛々と赤く輝く双眸。

そこには怒りと嫉妬と憎悪で、完全に制御の利かなくなったベルが立っていた。

パンドラから生まれし悪魔の娘、ここに爆誕。

「ダーンー…」

「うぬ…マスター…」

ダンドリッジたじろぐ。