が。

「マスター、貴様毎回毎回人使いが荒いぞ、俺とて疲れるのだ」

「何よ、いつも働きの分は血を吸わせてあげてるでしょ」

「量が少ない。あんな紙パックの牛乳ひとつ分の血では腹の足しにもならん」

「アンタねえ、私だって生きてる人間なんだから!血吸い放題だと思わないでよね!」

「こちらは体を張って危険な現場に突入させられているのだ、賃上げを要求する。でなければストライキだ」

「折角不死身の殺しても死なない体を持ってるんだから、有効活用しなさいよ。血を飲んで棺桶で寝るだけが能じゃないでしょ?」

「マスター、貴様はヴラド学園長にも勝った天神最強の俺を無能扱いするのか」

「働かざる者食うべからず!」

これが正義のヒーローの現実。