天神の系譜の奇妙なオムニバス

リュートが天井を見上げる。

「アホかお前は!古奈美に当たったらどうすんだ!」

「心配ご無用。俺の苦無の腕は百発百中、狙わぬ者には絶対に当たりませぬ」

だからってメニュー表を苦無で飛ばすな。

成程、隠密喫茶ってのはこういう事か…。

複雑な表情をしつつ、リュートと古奈美はお品書きを見る。

「私は、甘酒を頂きます」

「俺も同じもんでいいや」

2人が注文すると。

「御意」

佐助の声が天井裏から聞こえる。

相変わらず姿は現さない。

これは、他の客が寄り付かない訳だ。