「…という夢を見たんじゃないの?」

天神地区に帰る朝。

ティグルに昨夜の出来事を話すと、そんな返答をされた。

「違ぇって。本当に会ったんだって、昨夜」

蒲公英やリプニー、アマリリスにも話してみるが、揃って知らないと首を傾げるばかり。

「勝手に出歩くなって言ってんだけどな…あの子気分屋だから…」

ティグルが小さく呟く。

「え?何?」

「ううん、何でも」

リュートが問い返すのを、ティグルははぐらかした。

「でもよかったねえ、可愛くてロリ巨乳だったんでしょ?ロリ巨乳はレア物だって話だよ?」

「ティグ君お下品!」

「ティティティティ、ティグル様はやはり、お胸が大きい女性の方がお好きであそばされあらせられますですの事ですかっ?」

批難する蒲公英、過剰に狼狽するアマリリス。