ミルトゥワ。

久し振りにティグルと手合わせして、夜は蒲公英が張り切って腕によりをかけて作った夕食に舌鼓を打って。

「やっぱりリュー君がいると、食材が気持ちいいくらい減っていくねえ。また侍女さん達に総出で買い出しお願いしとかなきゃ」

嬉しそうに微笑む蒲公英。

「ティグやオフクロやリプニーばばあは、あんまり食わねぇからなぁ」

腹を撫でながら、満足そうな顔をするリュート。

「アマリリスちゃんが遊びに来た時でも、こんなに食べないもんね」

「リュートは悪食で大食漢なのよ、まるでブラックホールね」

蒲公英の言葉で、アマリリスが呆れたようにリュートを見る。