来たるべきミルトゥワと天神地区の星間戦争を阻止すべく、リュートは帰郷の準備を始める。

見廻組との戦いで受けた肩の傷が癒えていないが、そんな事より星間戦争の方が怖い。

「あ、リュート君」

玄関を出た所で、隣の部屋の古奈美に出くわす。

「どこ行くんですか?駄目ですよ、まだ怪我が治っていないのに遊びに行ったりしちゃあ…」

「遊びに行くんじゃねぇ…星間戦争を止める為だ」(キリッ)

「はぁ…」

何やら訳の分からない事を言って、男前な顔をして出かけていくリュート。

そういえばリュートも、他の惑星から来た留学生だった。

「確かミルトゥワって言ったかしら…大国の勇者さんの家系の人は、ワールドワイド…ううん、スペースワイドな活動をしているのねえ…」

たかが里帰りを、いい感じで勘違いする古奈美だった。