幸い、古奈美が残るのならば、沖田や自警団の面々も引き続きこちらで古奈美を護衛すると言ってくれた。

「プリティープリンセスとして、アクアク団から天神を守らなきゃいけないから、姫をやってる暇はないんです、私」

「そうか」

苦笑するリュート。

「それに…」

古奈美は静かに、リュートの手を取る。

「…別れるのは、名残惜しいです…」

「……」

リュート、固まる。

古奈美は上目遣いに、リュートの顔を見た。

「それともリュート君…私と一緒にヒノモトに帰ってくれますか…?」