「ご報告致します」

学園長室、花龍がメモを読み上げる。

「侵入した勅使河原幕府軍見廻組200名、我が校の自警団以下生徒有志によって全員捕縛完了致しました。負傷者多数ですが、双方共に命に別状は無し。見廻組に関しては、勅使河原さんの手配でヒノモトの維新政府が後日連行に来る予定です」

「ああ」

椅子にふんぞり返り、ヴラドは話を聞く。

「なかなか愉快な一時だったな。人間時代を思い出す戦だった」

「何を仰っておられるのやら…」

溜息をつく花龍。

「学園内で戦なんて言語道断です。今後は防げる危険は未然に防いで下さい、学園長」

「フン」

鼻を鳴らす辺り、ヴラドも反省しているんだがいないんだか。

「さて」

報告を聞き終わり、ヴラドは立ち上がる。

「学園長、どちらへ？」

「何…可愛い教え子達の顔を見に行くだけだ」