そんな時だった。

「あー、ここにいたのか」

間延びした呑気な声が掛けられる。

そこにいたのは古奈美とベルの担任、佐々木 惟三郎だった。

相変わらずの糸目で、ボンヤリと古奈美達を見つめる。

「一体何の騒ぎなのかねえ、あっちこっちでチャンバラやってるし…先生騒々しいのは苦手なんだけどねえ…」

緊張感の欠片もなく、白髪頭をポリポリと掻く佐々木。

「ま―いいや。こっち来なさい」

「助かりますっ、先生」

佐々木の誘導のままに、ベルと古奈美は走り出し。







「っっっ…」







ベルは背後から、刀で一突きされた。