幾つもの刀が振り下ろされる。

それを。

「ハハハハははははははははははハハハハ!」

ダンドリッジは交差したクライムとパニッシュメントで受け止め、尚且つ跳ね除けた。

たった1人の男によって、尻餅をつかされる見廻組数十人の隊員。

「成程成程…ヒノモトの刀はこちらのより鈍らだと聞いたが…」

ダンドリッジはニヤリと笑う。

「どうやら鈍らなのは、刀だけでなく男もらしい。てんで話にならない」

「ば…化け物め…」

見廻組の誰かがそう呟くのを聞いて。

「よく言われる」

ダンドリッジは嬉々として笑った。

「マスター、勅使河原 古奈美」

ダンドリッジは肩越しに2人を見た。

「学食にでも行って紅茶でも飲んでいろ。飲み干す頃には迎えに行く」