「ヒノモトと言ったのか」

学園長室。

唯一の侵入者との遭遇者であるリュートは、ヴラドに呼び出されていた。

同席しているのは生徒会長の雪村、そして学園長秘書の花龍だ。

「ああ。確かに言ってた。ヒノモトの刀の方が造りが脆いからどうとか…ヒノモトって何だ?刀鍛冶か何かか?」

「いや」

リュートの言葉に、ヴラドはゆっくりと首を横に振る。

「ヒノモトとは、惑星の名前だ。我々の住む地球や、貴様らの住むミルトゥワのような、人間が住んでいる惑星だ」

「あいつら、宇宙人って事か?」

目を丸くするリュートに。

「驚く事はないだろう」

雪村が言う。

「僕ら地球の人間からすれば、ある意味リュート君だって宇宙人だし、そんな宇宙人は天神学園に幾らでもいる」