「あー?」

リュートの表情が、ますます訝しげなものとなる。

「何言ってんだおめぇら。古奈美はお前らんとこの団長だろうが」

「お前らのとこ…とは?」

男子生徒の眼が、こちらを探るような色に変わる。

「…お前ら誰だ?」

リュートの訝る表情も、警戒の表情へと変わる。

「自警団の隊員じゃねぇのかよ、おめぇら」

「…いくぞ」

目的は果たしたとばかりに、踵を返す男子生徒達。

「おい!」

リュートは思わず肩を摑もうとして。