閉鎖的な、惑星独自の文化を続けようとする幕府と、星間交流を推進する維新政府軍。

沖田達自警団は、維新政府軍の志士として、幕府軍の兵士達を何百何千と斬ってきた。

…戦は終わりつつある。

血で汚れた沖田の手も、もうこれ以上穢す必要もあるまい。

殺す剣から、護る剣へ。

その在り様は、どこかミルトゥワの勇者に似ている。

「といっても、僕はもう散々殺した後ですけどね」

屈託なく笑う沖田。

彼は既に、幾つもの命を刈り取ってきた。

今と同様、笑みを浮かべながら。

『人斬り鬼』と揶揄されるほどに。