解せぬ。

前々から思っていたが、我が主は難解な精神構造のようだ。

眉間に皺を寄せ、やや困惑の色を滲ませるダンドリッジ。

「行けばリュートや自警団の連中がいるのではないか?プリティー何とかや生徒会長とその犬も来ているだろう。つまらん事はなかろう。幼稚な連中には丁度良い宴だ」

無論地雷発言だが、ダンドリッジに分かろう筈もない。

「行かないもん!私幼稚じゃないから!」

話がどんどん拗れていく。

ハッキリ言って面倒臭い。

居心地悪そうに、椅子で身じろぐダンドリッジ。

浴衣姿でやって来ておきながら、今更夏祭りに行かないとはどういう事だ。

我がマスターは、まことに気難しい。