だが。

「うぐ!」

弾丸だけに気を取られていたダンドリッジの背中に、ヴラドの拳がめり込む!

ヴラドはそのままダンドリッジを空中まで押し上げ、急降下!

「この学び舎を墓標とするも一興」

屋上の床に叩き付ける!

ダンドリッジの体は床を貫通し、3階の床を貫通し、2階の床を貫通し、1階の床に大きなクレーターを作って、ようやく停止する。

「立て」

ダンドリッジの黒髪を鷲摑みにし、起き上がらせるヴラド。

そんな彼に。

「だから」

ダンドリッジは眼を引ん剥き、笑みさえ浮かべて言った。

「これが本気かと訊いている」