「…という話になったら、リュー君どうする?」

「は?」

突然のティグルの言葉に、リュートは現実に引き戻された。

「あれだけの可愛い子3人に、一度に言い寄られたら、リュー君は誰にするのかなあってね」

陽気に笑うティグル。

「いやー、いいよね、3人とも。誰に愛の告白されても、男のロマンだよね。ミルトゥワに連れ帰ったら、きっと国を挙げてお祝いしてくれるよ。父さんと母さんの時は一悶着あったけど、シン曽お祖父ちゃんやシオンお祖父ちゃんの時は、凄く盛大だったらしいからね」

「……っっ」

拳を握り締めて、プルプル震えるリュート。

「ティグ!てんめぇっ!」