リュートの背中にしがみ付いたまま、彼の肩に顎を乗せて。

「シオンお祖父ちゃんも父さんも、地球でお嫁さん見つけてきたからなあ。その前のシン曽お祖父ちゃんもそうだったし。多分ミルトゥワの人間と地球の人間は、相性いいんだよ。どうだい?リュー君もこの際、許婚なんて見つけてみるのは」

そんな事を言うティグル。

「ケッ、興味ねぇな」

リュートは鼻で笑う。

「俺ぁこっちに修行で来てんだ。幸い自警団の連中やダンドリッジみてぇな腕自慢の連中とも知り合えたし。いい武者修行留学になるぜ。女なんかに構ってらんねえっつの」