「つまんないじゃないか、リュー君もお兄ちゃんと一緒に遊ぼうよ」

リュートの背中にしがみ付くティグル。

「暑い!気持ち悪い!放せ!俺ぁ男に抱き付かれて喜ぶ趣味はねぇ!」

ティグルの頬をグイーッと押し退けようとするリュートだが、ティグルもなかなか放さない。

「じゃあ女の子だったらいいのかい?」

「そりゃあ男に抱き付かれるよりはな」

「ふむふむ」

興味深そうに頷くティグル。

「どの子がいいんだい?」

「は?」

ティグルの問いかけに、リュートは怪訝な顔をした。

「古奈美にベルにアマリリス、一体どの子がリュー君の好みなんだい?」