桟橋の上。

海パン一丁のリュートが、胡坐をかいて座っている。

照り付ける日差しに、拳闘術の稽古でよく日焼けした肌が更に焼かれる。

ぼんやりと、水平線を眺めるリュート。

そんな彼の手を、白い指先がそっと繋いだ。

「……」

手の感触に気付き、振り向くリュート。

白い指の持ち主は、はにかむように微笑む。

それでも愛おしむように、リュートの指に指を絡める。

リュートもまた微笑んで…。

「リュー君1人で何やってんの?」

「ってティグかいっっっっっ!」