「…そっか、うん、分かった」

レーヴァテインを鞘に納めるティグル。

「そっちの剣士さんも、古奈美さんも、不快な思いをさせてごめんね」

他人の為に、私憤を収める。

そういった面も、ティグルは持ち合わせていた。

「それにしても…」

リュートを見るティグル。

「兄ちゃんにきちんと自分の意見を言えるなんて…リュー君は強くなったなあ」