小一時間ほど、美味しいお菓子と紅茶で、リプニーとティータイムを楽しんだティグル。

本当に美味しいお菓子だったが、肝心のリュートの事は何も聞き出せず。

…おっとりしているように見えて、リプニーはなかなか策士な所がある。

上手くティグルを煙に巻いて、リュートの情報を聞かせなかった節があるのだが。

「困ったなあ…」

頭を掻くティグル。

唯一リュートの情報を知ってそうなリプニーがあれでは、聞き出せそうにない。

一体どうしたものか…。