「ああ」

リュートは頷いた。

「図星突かれて激昂してるようじゃ、お前はヴラドお爺ちゃんには一生勝てねぇよ」

「それが遺言か。ならその時は、墓前で篤と語ってやるさ」

ダンドリッジは二挺拳銃の銃口を向けた。

「俺がどのようにして、ヴラド・ツェペリを葬り去ったかをな」

火を噴く二挺拳銃!

2発のカスール弾が、リュート目掛けて襲いかかる!

「うぉらぁあぁぁあぁああっ!」

重傷の体に鞭打って、立ち上がるリュート。

彼は。

「うがあっ!」

既にこの戦闘では使い物にならない左腕を敢えて盾として、2発のカスール弾を受けた。

左腕に走る激痛。

だが止まらない、怯まない!

体を反転させ、残る右拳を限界まで握り込んで。

「トルネードドラゴンッ、ナッコォオォォオォオッ!」

遠心力を乗せたバックハンドブローを、ダンドリッジの頬に叩き付ける!