が。

「冗談じゃねぇ」

リュートは、ダンドリッジの言葉を真っ向から否定した。

「そんな天神学園、御免蒙るね。余計な事すんな吸血鬼」

「何…?」

陰気なダンドリッジの眼が、細まる。

「俺の革命が余計な事と…?」

「ああ、余計だ。迷惑極まりねぇ」

両手を腰に当て、首を横に振るリュート。

「俺ぁ天神学園で、ふわぁ~っと学園生活送りてぇんだ。そんなガチガチの規律に縛られた学園なんざノーサンキューだ」

ふわぁ~っとて。

「いいか、ダンドリッジ」

リュートはダンドリッジを指差す。

「来る者拒まず去る者説得!こんな学園は、この世界も別の世界も、どんなに隅々まで探し回ったって、ここにしかねぇんだ!テメェの下らねぇ革命とやらで好き勝手に変えられるのは、大勢の生徒が迷惑すんだよ!ここにしかいられねぇ生徒達の、居場所なくす気か!」