歩み寄ってくる土方。

リュートは立ち上がる。

「普通副長っつったら、団長の次に強ぇんだから中ボスだよな?こんな早くに戦っちまっていいのかよ。ったく…」

腹ごしらえも済んだ。

戦闘態勢は万全だ。

「やるならやるでいいんだけどよ…ちょっとひとつ訊きてぇ」

「……」

無言でリュートに先を促す土方。

「さっき古奈美から聞いたんだけど、自警団って、団長以外は同じ惑星の出身なんだって?」

「それがどうした」

「どうにも解せねぇんだよなぁ」

リュートは頬を掻く。

「同じ祖国で苦楽を共にした奴の言葉に従うならまだしも、この天神に来て初めて知り合った奴に、揃いも揃って従うなんて…しかもお前や沖田みたいな凄腕の連中が、だぜ?お前らの団長の近藤って奴は、そんなに口が上手ぇ奴なのか?」