「おいー明男ぉ。まだ着かねーのかよ。」

「もうちょいで着くはずだから、おとなしく寝てろよ。」

道路には氷がびっしり張っていて、チェーンを着けないととてもじゃないが走れない。
着けていても怖いくらいだ。

ガタガタガタ

「お。見えたぞ、起きろ!あのスキー場だ。」

太陽に照らされ、光輝く真っ白なゲレンデ。
「わぁーきれーい!」

「うお!貸しきりじゃん!」

平日の為スキー客は全くと言っていいほどいない。
まあ、これが狙いだったわけだが直子は気付いてくれてるだろうか。