「、、入るぞ」


先生はゆっくり部屋に入って来て、あたしの前にしゃがみこんだ。


「明日も学校だぞ」


わかってるよ。

でも帰って欲しくない。



あたしの顔を覗き込む先生の目は、まっすぐあたしを見てた。


ずっとそうして欲しかった。


いつも見ていて欲しかった。



何度も口を開こうとしたけど、

いざとなると言葉が出ない。



あたしの震える唇はゆっくり先生に近付いて、


触れたか触れてないかわからないくらいのキスをした。