あたしは先生のことを知らない人だと思うように努力した。 みんなに優しい先生のことで、 上がったり下がったりするのがしんどかった。 でも心の奥では、 またご飯を一緒に食べたいとずっと思っていて、 おばあちゃんが先生の話をするたんびに 胸の真ん中がぎゅっと締め付けられる。 先生が来なくなってもうだいぶん経った。 気付けばもう12月が来ていた。