楽しかった週末が終わって、また学校が始まる。


あたしは最近、ずっと先生がどうやったらお兄ちゃんになってくれるのか考えてる。



「ねぇひとみ、

お兄ちゃんのこと好き?」


ひとみと梨花と学食を食べているときに、ひとみに聞いてみた。


ひとみは年の離れたお兄ちゃんが居て、

梨花は年の離れた弟が居る。


「うーん、好きかな」

「そっか。一緒に寝たりする?」

「それはしないよさすがに」

笑いながらひとみは言う。

「そうなの?頭撫でてもらったりする?」

「それもしないかな。急にどうしたの華、お兄ちゃん欲しいの?」

「、、ううん別に」


お兄ちゃんってそんな感じなのか、、

と思っていると、梨花が言った。


「私は弟によしよしするしぎゅーもするしたまに一緒に寝るよ」

「それはまだちっちゃいからでしょ?」と、ひとみ。

「おっきくなってもしたいよ、弟が嫌じゃなかったらね!
ひとみのお兄ちゃんも多分心の中ではそう思ってるよ」


梨花の話はあたしに希望をくれた。


先生も心の中ではそんなこと思ってくれてるかもしれない。