ーーーーガチャ


どれくらい時間が経ったかわからない。

玄関のドアが開いて、先生の声がした。


「おじゃまします!おばあさーん」


振り向くと先生は何か大きな袋を持って、リビングの入り口に立っていた。



「、、どした?
お土産持って来たぞ。

おばあさんは?」


先生の顔を見るとまた涙が出て来た。


先生はあたしの隣に座って、

ポケットから取り出したぐちゃぐちゃのハンカチであたしのほっぺたを無造作に拭いてくれた。


「青山、おばあさんは?」


「、、、病院」


あたしは泣きながら、先生におばあちゃんのことを話した。



なんで連絡しなかったんだ、って怒られたけど、
電話したら来ちゃうからって言ったら


先生は力一杯にぎゅっと抱き締めてくれた。



先生の体は大きくて、腕の力が強くて

少し苦しかったけどとても安心した。