それから夏が来ても毎日、先生はお店に来た。

毎日あたしが終わるのを外で待って、家まで送ってくれた。

先生がお店に来るようになって、みかちゃんときょうこちゃんの嫌味は前よりもエスカレートしていった。


ママが先生のことも気に入ってたからだと思う。


あたしもいつからか、秘密を知ってる先生と一緒に居るのが楽になっていた。


でもみかちゃんときょうこちゃんのことをママに言えるはずもなくて、

バイトを辞めようか、

学校を辞めようか、

おばあちゃんはどうしよう、

ママにはなんて言えばいい?

先生にはーーーーー


そんなことを夜な夜な考えて、眠れない日が続いた。