先生は怒らずにそのままあたしの肩を抱いてくれた。


「変なこと聞いていい?」

「なに?」

先生は次の言葉を少しためらって、口を開いた。

「華は彼氏とか居たことあんの?」

「、、あるよ。少ないけど」

「ファーストキスは?」

「中3の時」

「、、なんだよませやがって」

「なによ聞いといて」


あたしは先生の太ももを軽く叩いた。



すると先生は、さっきよりも気まずそうに、小さい声で言った。


「、、初体験は?」


あたしはまだ誰とも体の関係を持ったことがない。
いわゆる処女だ。

今までチャンスがなかったわけじゃないけど、何故かいざとなると出来なかった。


先生に言ったら、めんどくさいって思われるかな。


でも嘘をついても仕方がないし、、、


あたしは先生の腕の中から出て、ソファに座りなおして先生の目を見ずに言った。

「、、まだだよ」