やっと学校が終わって、逃げるように家に帰った。
もしかしたら先生と同じ電車かもしれない、
そう思うと自然と足が早まった。
帰っておばあちゃんといつもどおりの晩御飯。
「華ちゃん、今日元気ないわね。
なにかあった?」
昨日のことを考え込んでいると、おばあちゃんがすかさず聞いてきた。
おばあちゃんは察しが良くて、いつも嘘をつくのが本当に大変。
あたしは笑ってううん、なんでもない、と言ってご飯を食べた。
これ以上おばあちゃんになにか疑われてはまずいと思って、ご飯の後片付けを終えて、バイトの時間まで自室にこもった。
ーーーーそういえば昨日の帰り道、
毎日説得しにくるとか言ってたーーーー
もしかしたら今日も店に来るかもしれない。
もう全部が憂鬱になる。
でもバイトは休みたくないし、、
考え込んでいると、すぐ出勤の時間になった。