次の日は朝から先生とご飯を食べるのを楽しみに学校に行った。


福野先生はHR中、何かとあたしに構ってくる。


それをいつも松本先生が横から助けてくれる。



学校が終わって、ひとみと梨花と駅まで一緒に帰った。


「華のクラスの福野先生、かっこいいよね」

ひとみが言う。


「そうかな」

「かっこいいけど私は中村先生の方がいい」


梨花はすかさず先生の名前を出した。

それはあたしも同感だな。


梨花はまだ先生のことが好きだ。


先生のクラスになって喜んでいた。



あたしはまだひとみにも梨花にも、
先生のことを言っていない。