少し走ると、先生の背中が見えた。 「先生」 振り返った先生は、どした?といつもと同じように聞いてきた。 「、、お話があるんだけど、ちょっとだけお家行ってもいい?」 そう言わないと追い返されると思った。 ほんとはお話なんてないよ。 誕生日だから一緒に寝たいだけ。 ごめんね、先生。 「いいけど、、どした?」 心配そうな顔で聞いてくる先生に心の中で謝りながら、あとで、と言って先生についていった。