旅行が終わって学校が始まって、先生はまたみんなの先生に戻った。


相変わらず梨花はあたしとひとみに先生の話を可愛く聞かせてくれる。


ヤキモチみたいなのはもうなかったけど、
罪悪感は少しあった。


あたしが先生のこと好きって知ったら、
梨花はどんな顔するのかな。


友達のことは傷付けたくない。

でも先生が好きなのもやめられない。



あたしは2人にずっと言えないまま、1月が過ぎて2月が過ぎて3月が来て、

とうとう春休みを迎えた。