出来ればずっと無言で歩きたかったけど、
そんなこと出来るはずがない。


先生はあたしにたくさん質問して来て、あたしは出来るだけ一言で済むように答えた。


しまいには店を辞めろと言ってくる先生にだんだん腹が立って来て、


ほっといてよ、と言い捨てた。

あたしのことなんか名前しか知らないくせに。



「じゃあ今から親御さんに言いに、、」


「だめ!」

あたしはとっさに先生の前に立って必死で抵抗していた。


おばあちゃんに知られたら、
おばあちゃんはもっとあたしのこと心配しちゃう。


それだけは言わないで欲しかった。